11月17日(土) 映画「ウォリスとエドワード―英国王冠をかけた恋―」

 今週は水曜日に娘の高校最後の授業参観に行って来た。午後からは仕事に行かなくてはならなかったので、午前中の2コマだけ参観した。1コマは体育実技、1コマは英語のグラマーである。

 この体育実技がとても楽しかった。フリスビーを授業に取り入れていたのである。フリスビーと言えば、公園の芝生でやるものかと思っていたら、きちんと試合が出来るのだ。

 ルールはバスケットボールを基本に、ゴールはラグビーに似ていた。私は2階の観客席の手すりにもたれかかって参観していたが、ついつい力が入ってしまい、「走れ!」などと叫んでしまった。ただし控え目な声で。

 生徒たちも、日ごろの受験勉強のストレス発散にと、元気よく走り回っていた。体育や音楽といった教科は、一見受験勉強と無関係のようだが、精神衛生上はとてもよい。

 さて、金曜日は娘と夫の帰りが遅いことが分かっていたので、仕事帰りに映画「ウォリスとエドワード−英国王冠をかけた恋−」を観に行った。

 愛する女性のために王位を捨てた国王として知られるエドワード8世にまつわる実話を、国王に王位を捨てさせた女性として世界中から非難を浴びた女性ウォリス・シンプソンの側に立って描いた映画である。

 監督・脚本はマドンナ。彼女が歌手のみならず、映画監督としてもこんなにも素晴らしい才能を持っていたとは知らなかった。

 揺れ動く女心の描写が抜群だったのと、衣装や宝飾品の素晴らしさには目を奪われた。

 またこの映画は、現代を生きるウォーリーという女性の目を通して描かれている。ニューヨークで一流分析医の夫と、誰もが羨む暮らしを送っているが、妊娠を望むが夫が非協力的だったり、毎夜仕事を理由に家を空けるなど、人知れぬ悩みがあった。

 ウォリスの生き方に共感し、やがてウォーリーも新しい人生を歩むことになる。最近見た映画の中では一番良かった。

 外は激しい雨が降っている。今年は珍しく解禁日にボジョレー・ヌーボーを飲んでいない。今日、娘のクラブのお母さん方とランチをした帰りに買って来たので、チーズやイチジクのチョコレートをつまみに、これからいただくことにしよう。