1月5日(水) 門松考

 昨日から仕事が始まった。1週間も休んでいないというのに、頭の回線が、なかなか仕事モードにならなかった。今日、ようやく軌道に乗り始めた、という感じだ。

 さて、お正月休み、近所をウォーキングしていて、竹の先端部が真横に切ってある門松を、生まれて初めて見た。夫も初めてだと言う。

 興味を覚えたので、早速、門松について調べてみた。

 ウィキペディアによれば、古くは、木のこずえに神が宿ると考えられていたことから、門松は年神を家に迎え入れるための依り代という意味合いがある。

 現在の門松は、中心の竹が目立つが、その本体は名前から解るとおり松である。平安の貴族達が好んだ小松引きと言う行事で持ち帰った「子の日の松」を長寿祈願のため愛好する習慣から変遷したもの、だそうである。

 竹の先端部の形状から、斜めに切った「削ぎ(そぎ)」と、真横に切った「寸胴(ずんどう)」の2種類がある。

 最初は「寸胴」だったが、徳川家康の生涯唯一の敗北として知られる「見方ケ原の戦い」(1572年)のあと、対戦相手の武田信玄に対して、次は斬るぞという念を込めて、先端を斜めに切ったのが、「そぎ」の始まりという説があるそうだ。

 他にも、ネットで調べていたら、「そぎ」にも2種類あって、切り口に節目があるものと、無いものがあるようだ。

 節目のあるものは、福井県が発祥で、関西地方に多く見られ、節目のないものは、関東地方に多く見られるそうだ。

 私自身、「そぎ」の切り口に、節目があるものは見たことがないのだが、写真で見ると、節目が笑った口のように見える。「笑い口」とも呼ばれるらしい。

 節目は、年の節目を表すと同時に、「笑う門には福来たる」ということらしい。何ともお洒落である。

 お笑い好きの関西人、スマートな関東人といったところか。

 今日は、売り切れないうちに、七草粥用に、春の七草セットを買ってきた。

 食べなくても、どうって言うことはないのだが、毎年、正月7日の朝食は、七草粥である。

 今までは、年中行事に追われて、忙しい思いをしていたような気がする。

これでは、本末転倒だと思うが、最近少し余裕が出て来て、古人の教えに習うことは、素敵なことかも、とちょっとだけ思ったりもした。

余裕が出て来たとは、要するに、手が回らなくなって、手抜きが上手くなったということか(笑)