5月31日(日) 引っ越し

 前回の日記で、長男が小学校2年生、長女が幼稚園の年長さんの時に、現在の家に引っ越して来たこと、前々回の日記で、引っ越して来て早々、長男の小学校で、PTA役員を引き受けたことについて書いた。

 実は、現在の家は、新婚時代に1年半ほど過ごした、マンションと同じ駅にある。毎日の通学、通勤の途中にこそないが、よく、前は通る。

 たまに、当時住んでいた部屋を見上げては、その頃を思い出す。

 住んでいたと言っても、当時は2人とも働いていて、平日は勤務先と自宅の往復、休日も、近所の散策より、電車や車で、出かけることが多かった。

 そのため、地域には不案内で、PTAの友人には、買い物をするところから、お医者さんまで、色々な事を教えてもらった。

 長男は、義務教育なので、学区内の小学校に、転入の手続きをすればよかった。

一方、長女は、幸いにも、近所のカトリックの幼稚園が受け入れてくれた。

 U市にいた時、幼稚園入園前に、YMCAの幼児教室に2年間通ったので、お祈りや賛美歌には、抵抗はなかったと思う。

 でも、もともと、3年保育が主流の人気の幼稚園で、2年保育は欠員募集程度である。それを、最後、年長さんの1年だけ、通うのである。

 子供も私も、とても緊張していたが、神様は2人を祝福して下さった。同じクラスに、もう一人、編入して来たお嬢さんがいたのだ。

 だいぶ後になってから、幼稚園の同級生の男の子の、お母さんから聞いたのだが、編入生の女の子二人が、あまりにも元気なのに、目を見張ったそうである。

そういえば、彼女にも、お兄さんがいる。

今でこそ、子どもたちは、それぞれの道を歩き始め、めったに会う事もないが、母親は、けっこう頻繁に会っている。

 性格も違う二人だけど、不思議と気が合い、楽しいおしゃべりから、悩み事まで、いろいろなことを話す。

かけがえのない友人である。

 引っ越す前は、9年住み慣れた、というより、慣れ親しんだ友人と、別れるのが辛くて、胃まで痛くなったのを覚えている。

 でも、今振り返ってみると、もしかしたら、私は、新しい環境に身を投じるのが、怖かったのではないか、と思う。

 見た目は、とてもそのようには、見えないらしい、が、もともと私は、とても臆病な人間らしい。

 そのことを自覚し、また、周りには、そのことを、理解してもらい、ジャンプしなくてはならない時には、そっと、背中を押してもらおう、と思っている。