6月24日(水) 落語講演会(その2)

 前回に引き続き、落語講演会の話である。

 体調がいまいちなのに、予定通り出かけることにしたのは、前回書いたように、演題が「笑う門には福来たるー落語で癒そう心のストレスー」だったからである。

 見かけより、ナイーブだとは自覚していたが、自分が思っている以上に、繊細であることに、最近気付き、ストレスをためて、将来心の病気にならないようにしなくては・・・と思い始めている。

 些細な事が、心や身体に響くのだ。

 ところで、笑いには、免疫力を高める働きがあることが実証され、笑う事がいいことだ、という事は、誰もが分かっている。

 師匠によると、笑うにはエネルギーがいるので、笑えるということは、健康な証拠、健康だから、働けるし、趣味にも励める、すると、家や職場が潤う、のだそうである。

 確かに、熱があったり、痛みがあったりする時に、笑う事は出来ない。

 そういう意味では、落語を聞いて笑えた私は、復調したのかな。

 演題はともかく、とにかく、笑って元気になって帰って下さい、という趣旨の講演会だった。

 大いに笑わせてもらった。

 落語以外にも、心に留まる話が二つあった。

 その一つを紹介する。

 師匠ご自身、噺をする時、上がっていないように見えても、実はとても上がっている、ということから、〝上がるということは、いいことである〞という、話である。

 私たちが上がるのは、どういう時か。入学試験、入社面接、発表会、初デート、結婚式・・・

 いずれも、そのことを大切に思うから緊張するのだそうである。

 師匠は、上がったら、「大切に思っているんだな。よーし。よし。」と思うと、楽になるそうである。

 今度、やってみようと思うが、そう言えば、昔より、上がる場面が少なくなったように思えるのは何故か?

 図々しくなったのか、大切に思えることが少なくなったのか、それとも、大切なことを見逃してしまっているのか・・・

 ともかく、見逃すことだけはしたくない。