7月7日(火) クラシックコンサート

知り合いに、アマチュアオーケストラで、クラリネットを吹いている人がいる。

 先週末は、東京芸術劇場の大ホールで、演奏会があるというで、チケットを取ってもらって、聴きに行った。

 本格的なクラシックコンサートは、サントリーホールが出来てから数年後、まだバブルの余韻が残っている頃に、夫とマーラーを聴きに行ったのが、最後である。

 その頃は、景気もよく、まだ二人だったので、S席だか、SS席だかは知らないが、一人3万円のチケットだったと、記憶している。

 素晴らしい演奏で、二人で感動したのを覚えている。

 今日のコンサートは、同じS席が、10分の1の3,000円。

 さらに、プログラムが、『のだめカンタ−ビレ』に登場する名曲ばかりだったので、心から楽しませてもらった。

 一曲目は、デュカスの交響詩魔法使いの弟子」。

ディズニーの「ファンタジア」で、魔法使いの弟子に扮したミッキーが、箒に水を運ばせる魔法をかけ、この曲に合わせて、指揮をする。調子よく水は運ばれるが、止める呪文を知らないので、とうとう水が溢れ出す。そこに魔法使いが戻って来て、箒を止める呪文をかける。

 「ファンタジア」は、子どもと何度もビデオを観たので懐かしく、今にも映像が出てきそうな、コミカルな旋律が楽しかった。

 二曲目は、リヒャルト・シュトラウス交響詩ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」。

 私は、〝ティル・オイレンシュピーゲル〞の名前と物語を知らなかったし、パンフレットの解説も、演奏後に読んだので、予備知識無しで、演奏を聴いた。

 クラリネットの主題が、いかにも悪戯っぽくて、楽しかった。

 最後は、ベートーヴェン交響曲第3番変ホ長調「英雄」。

 めりはりのある、まとまった演奏だった。

前に聞いた時は感じなかったが、こんなに長かったかな?という印象を受けた。

 曲の途中で拍手をしてしまった人もいた。

隣に座っていた、20代と思われる男性も、途中から船を漕ぎだし、私の方に寄りかかってきて、電車の座席ではないのに・・・と苦笑したが、押し返しても、また、寄りかかってくるのは、目に見えたので、そのままにして、演奏に集中した。

若い子に甘いのは、男性に限らないようだ?