7月11日(土) 天使と悪魔

 先日、友人と映画「天使と悪魔」を、有楽町マリオンに観に行った。

 学生時代は、映画と言えば、新宿、池袋、渋谷あたりに観に行ったが、最近では、時間が許せば、有楽町まで足を延ばすことが多くなった。

 有楽町の方が、映画鑑賞後の、ランチやティー、ショッピングがし易いからである。

 この日も、1回目の上映を観た後、マロニエゲートの、ジムトンプソンズテーブルタイランドでランチを取り、プランタン銀座、H&Mでショッピングを楽しんだ。

 以前は、ストレスが溜まると、良くないと思いつつ、食欲に走っていた。

 最近は、さすがに、新陳代謝も衰え始め、このままでは危うい、という事を自覚して、食欲では無く、物欲に走ることにしている。

 下の子が中学生になって、クラブ活動や、友人との時間を大切にするようになり、私自身、自分の時間が取れるようになったことも大きい。

 物欲に走るようになると、お金がかかるが、私のお小遣いで足りなくなったら、妻が綺麗になるための投資と思って、夫に出してもらうつもりでいる。

 今のところ、そこまで行っていないが、今後の事は分からない。

 さて、「天使と悪魔」であるが、ダン・ブラウン原作で、言わずと知れた、「ダ・ヴィンチコード」シリーズの第二弾である。

 教皇が亡くなって、次の教皇を選出するコンクラーベが、行われようとしているヴァチカンに、400年前に弾圧された、秘密結社〝イルミナティ〞が、復讐をしかける。彼らは、4人の有力教皇候補を誘拐し、科学の四大元素、土・空気・火・水を表す焼印を胸に押し付け、午後8時から1時間毎に殺すと予告して来た。さらに、スイスのSERNから、ローマを吹き飛ばす程の破壊力を持った、反物質を盗み出し、ローマのある場所に隠し、それは、午前0時に爆発予定である。この恐ろしい計画阻止のため、ハーヴァード大学の宗教象徴学の権威、ロバート・ラングドントム・ハンクス)が活躍する・・・と言うお話。

 前作は夫と観に行ったが、観ていて、ストーリーが分かり易かったのは「天使と悪魔」、難解だけど面白味があったのが「ダ・ヴィンチコード」、と言うのが私の感想である。

 私は単純なので、フィクションと頭では分かっていても、映像を観ているうちに、事実と混同してしまう癖がある。

 〝イルミナティ〞の現存とか、反物質の破壊力とか・・・

 実際には、〝イルミナティ〞は、18世紀終わりに消滅しているし、一都市を破壊できるような反物質を得るには、137億年を軽く超えるそうである。

 もっとも、映画でもドラマでも、あまりに冷静沈着に観ていては面白くないだろう。

 私みたいな観客がたくさんいるから、ヒットするのである。

 私はトム・ハンクスのファンと言う訳ではないが、ヒロイン役のアイェレット・ゾラーがインタビューで、「トムは最高に楽しくて、頭のいい人。私が無名だとか、初心者だとか引け目を感じることが一度もなかったのは、彼のおかげだと思っている・・・」と語ったのを知って、もしかしたら、素敵な人かも知れない、と思い始めている。