7月23日(木) アマルフィ
三連休の中日、期末テストも終わり、いよいよ夏休みが近いという事で、吉祥寺に娘とショッピングに出掛けることにした。
それを聞きつけた息子も、後から合流して、結局子ども二人の洋服やアクセサリーを買った。
私はと言えば、娘の洋服を見ながらカーディガン一着、アクセサリーを見ながらアクセサリーを何点か、息子の洋服の会計をしながら、レジ近くのサングラスを一つ買っただけで、後はすべて子どもの物ばかり・・・
これでは折角の連休、ストレス解消にならないとばかり、その足で新宿に出て、映画を観ることにした。
ちょうどいい時間が満席だったので、予約だけして、伊勢丹で登亭の鰻の蒲焼きを買って(この日は土用の丑の日)、一度自宅に戻ることにした。
三人で早めの夕食を取り、私は再び新宿に出た。
「アマルフィ」は、フジテレビ開局50周年記念作品というだけあって、パンフレットのうたい文句ではないが、豪華キャスティング、壮大なスケールの映像と美しい音楽で、私の心を魅了した。
ストーリーは、以下の通り。
クリスマス目前のローマ。G8に出席する外務大臣のイタリア訪問準備で忙しい日本大使館に、外交官黒田康作(織田裕二)が赴任する。秘密裏にG8テロ対策の命を受けた黒田だったが、赴任直後に邦人少女誘拐事件の通訳を任された。しかも、犯人から少女の母紗江子(天海祐希)にかかってきた電話を受け、成り行きで父親と名乗ってしまったことから、事件に深く関与することに・・・
サスペンス映画なので、これから観る人のために、ここで止めておくが、いかにもフジテレビらしく、「踊る大捜査線」シリーズに通ずるところがあった。
この映画の素晴らしさは、何と言っても、映像と音楽である。
サラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」をバックに、映し出されるイタリアの風景には、思わず息を飲んだ。
〝行ってみたい〞と、映画を観ていた誰もが思ったに違いない。
私は、20年以上前に、イタリアに旅行したが、その時はローマとフィレンツェとピサに行っただけで、ナポリも、もちろんアマルフィにも行ったことがない。
今年は無理だが、この熱が冷めなかったら、いつか訪ねたい。
ところで、ギリシア神話の英雄ヘラクレスは、愛する妖精の死を悲しみ、世界で最も美しいとされる場所に、その亡がらを埋めて町を作った。彼女を永遠のものとするために・・・。その町の名は―アマルフィ。
素敵な町には、素敵な神話が相応しい。