8月14日(金) 昭和のお菓子

 8月12日(水)から14日(金)が、勤務先の夏休みのため、土・日曜日を合わせると、5連休である。

 連休初日は、家で読書をして、のんびり過ごした。

 2日目の昨日は、10時に外国為替レートが決まるのに合わせて、地元の銀行で、夫への送金を済ませ、その足で、新宿東口にあるみずほ銀行外貨両替ショップに行って、ニューヨーク行きのための両替をした。

 前回は吉祥寺にある、ワールドカレンシーショップ(三菱UFJフィナンシャル・グループ)で両替をしたが、この時は、外貨がパッケージされていて、100%思い通りという訳にはいかなかった。

 その点、みずほ銀行外貨両替ショップは、外貨紙幣の種類と数量まで指示できるので、とても便利だった。

 両替を済ませてから、夫から頼まれている本を買うのに、並びにある紀伊國屋書店本店に行った。

 経済関係の新刊本だったので、3階の経済書コーナーに行ったが見当たらず、検索したら、1階の話題の本・新刊コーナーにあるという。

 いくら新刊本だからと言って、経済の本なのだから、1〜2冊位は、経済書コーナーに置いて欲しいものである。

 ご存知の人も多いと思うが、紀伊国屋書店本店のエレベーターは、すぐ満員のサインが出るので、あまり使えない。

 昨日も、階段で上がったのに、無駄足だった。

 1階に下りて、リクエストの本を購入し、次は、夫へのお土産を買う順番である。

 お土産も、夫から、泉屋のクッキーと、坂角総本舗の「ゆかり」にして、とリクエストされていたので、足も疲れてきたことだし(この日はノースリーブのワンピースに、ハイヒール、おまけにサングラスまでかけて決めていたのだ?)、伊勢丹に寄ってお土産を買ったら、新宿三丁目から丸の内線で帰ろう・・・と思ったのが甘かった。

 坂角総本舗は出店していたので、「ゆかり」は購入出来たのだが、泉屋は出店されていないどころか、扱いも無いとのことだった。

 急がば回れ。西口の京王百貨店には出店しているのを知っていたし、泉屋のホームページにも掲載されていないが、小田急百貨店でも、「諸国銘菓」コーナーで、袋詰めのアソートパックなら購入出来るのだ。

 疲れた足で、伊勢丹から西口まで、あの長い地下道を歩き、クッキーを買い求め、無事任務終了。

 夫が、泉屋のクッキーが好物とは、ニューヨークに行くまで知らなかった。

 泉屋のクッキーと言えば、99歳で亡くなった母方の祖父の好物であった。

 お土産にと持参しては、浮輪型のクッキー(今回、リングダーツという商品名であることが分かった。ちなみに、上にのっているのは、カレンズ・レモンピール・アンゼリカとのこと)をもらって食べた記憶がある。

 浮輪は泉屋のトレードマークでもあるが、浮輪は、人の和(輪)を表し、どのような困難にあっても、人の輪で乗り切って行こう、また、創業者とその妻が共にクリスチャンだったこともあって、浮輪が人命を救うように、クッキーを通して社会の役に立ちたい、という思いが込められているそうだ。

 私がまだ小さい頃、泉屋のクッキーのあと、ヨックモックの「シガール」が出てきて、子供心にも、こんなに美味しいお菓子があるのだ、と感動したのを覚えている。

 それ以降は、美味しいお菓子が次々と登場し、この時のような感動を覚えることは無くなったような気がする。

 物質的には豊かになったが、何か大切なものを、置いてきてしまったのでは・・・という気持にさせられた、泉屋のクッキーであった。