9月5日(土) ニューヨーク日記 その4(8月28日)

 朝から小雨がパラついていたので、午前中はユニオンスクエアにある、フィッシュエディ(雑貨)とトレーダージョーズ(スーパー)でお土産を選ぶことにした。

 ユニオンスクエアでは、ちょうどグリーンマーケットが開かれていた。週4日開かれているとのことだが、偶然見られてラッキーだった。

色とりどりの野菜や果物、お花などが所狭しと並べられていた。中には、珍しいものも売られていた。

 荷物がいっぱいになったので、一度自宅に戻った。

 荷物を置いて、夫と二人でアッパー・イースト・サイドにある、ノイエ・ギャラリーとフリック・コレクションに向かう。

 子どもたちは、美術館はもう飽きたとか、興味が無いとかいうので、自宅で思い思い(宿題の残りが主か?)に過ごすことになった。

 ノイエ・ギャラリーには、クリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアーⅠ」が展示されていた。

 この絵は、2006年に化粧品会社エスティー・ローダー会長のロナルド・ローダー氏が、1億3500万ドル(約160億円)で落札し、同氏が所有するノイエ・ギャラリーに、永久貸出されている。

 我が家には、同じくクリムトの「接吻」(もちろんコピー)が飾ってあり、二人とも大好きで、しばし時間を忘れて見入った。

 この一点のためだけでも、足を運ぶ価値がある。

フリック・コレクションでは、日本語の音声ガイドを借りた(無料)。

 ここには、フェルメールが3点、ルノアールが1点、ドガが1点、その他にもターナーやウィスラーもあった。

 日本では、フェルメールが1点展示されるだけでも、大騒ぎになるのに、3点もの作品が、何気なく展示されている。文化に対する懐の深さを感じた。

 フリック・コレクションは、ピッツバーグの鉄鋼王ヘンリー・クレイ・フリック氏の自宅をそのまま美術館にしたものである。

 噴水のある屋根付きの中庭もあって立派であった。

 夜はヤンキー・スタジアムで、ニューヨーク・ヤンキースシカゴ・ホワイトソックスの試合を観戦した。

 小雨が降ったり止んだりの、はっきりしないお天気だったが、試合は定刻の7時には開始された。

 試合は延長10回の裏、カノのサヨナラホームランで、ニューヨーク・ヤンキースが勝った。

 松井秀喜は4打数1安打。ピッチャーの指名打者で、守っていないのが原因か、やる気が感じられなかった。

 ゴールデンウィークの時より、元気がないように感じられた。

試合終了後、地下鉄D線に乗って、自宅に戻った。