9月13日(日) オペラ初心者の強い味方

 ニューヨークから帰って来て、はや2週間が経とうとしている。

 帰国した翌日から、当然のことながら出勤して、週末は、5日の土曜日は、娘の学校のPTAの打ち上げがあったので、6日の日曜日になって、ようやく体を休めることができた。

 学校に行く前に朝刊に目を通していたら、全面広告で、デアゴスティーニ・ジャパンの「名作オペラシリーズ DVDオペラ・コレクション」創刊の記事が出ていた。

 創刊号は、ジョルジュ・ビゼーの「カルメン」である。創刊号特別価格は、例によって半額で、990円である。

 2号からは1,990円、全65号を予定しているとのことである。

 実は、年末年始もニューヨークに行くことを考えていたので、大晦日のメトロポリタン・オペラ・ハウスの演目が「カルメン」であることは、チェックしてあった。

 冬休みは「ヘンゼルとグレーテル」の上演が多く、子どもも観にくるのかしら、と思ったりした。

 でも、大晦日だけは「カルメン」で、もしかしたら、大晦日「第九」を聴かないと、年が越せないように、大晦日には「カルメン」か、と勝手に考えている。

 とりあえず、学校の帰りに書店でDVDを購入した。

 翌日曜日は、特に予定が無かったので、DVDを鑑賞する前に、早速、航空機の手配を試みた。

 ディスカウントチケットで行こうと思うと、成田発は空きがあるのだが、ニューヨーク発が既に満席の便が多く、結局正月明け、1日お休みをもらう事にして、食事がまずいと文句を言いながら、またコンチネンタル航空を予約した。

 その後、DVDを鑑賞したのだが、日本語の字幕が出せるので、ストーリーがよく分かり、予習テキストとしては100点満点である。

 歌手もドン・ホセ役のプラシド・ドミンゴは、私でも知っているくらい、有名なテノール歌手で、見ごたえ、聴きごたえ共に、十分であった。

ニューヨークが朝になるのを待って、夫にskypeして、「あなたが寝ている間に、動きがありました」と、飛行機の予約が出来たことを報告し、「カルメン」の予約を試みてもらった。

 1階のオーケストラ席は、もう、あと20席程しか残っていなかった。日曜日だし、迷っているうちに、無くなってしまうと思われたので、その場で予約を入れてもらった。

 遊ぶことばかり書くと、まるでニューヨークには、観光目的で行っているようだが、もちろん、一番の目的は、夫に会うことである。

 そして、夫と二人で、楽しい時間を過ごしたいと思っている。

 その一つの手段として、ミュージカルや今回のオペラがある。

 もし、夫が自宅で本でも読んで過ごしたいと言えば、並んで、向き合って、本を読むことも、それはそれで楽しい。

 一緒に過ごせることの大切さが、離れてみてよくわかった。

 とは言っても、ニューヨークには、休日には、外に出て、何かしていないと落ち着かない、と思わせる何かがあるから不思議である。