9月19日(土) METライブビューイング

 今朝、子どもたちを学校に出して、洗濯、掃除を済ませてから、ゆっくりと朝刊を読んでいたら、映画・演劇案内のページに、「NYメトロポリタン歌劇場のオペラをスクリーンで上映!10.9(金)までお見逃しなく!」という、囲み広告が掲載されていた。

 〝私がNYで観た「ロミオとジュリエット」と同じだわ。日本も、なかなかやるじゃない!〞と思ったが、よく見ると、契約書によく見られる例の小さな文字で、料金(1作品)3,000円、お得な特別鑑賞券4枚セット(〜10/9まで)¥10,000と書いてあった。

 〝タダじゃないんだ〜〞と、少しがっかりしたが、どんなものかと思い、ホームページを開いてみた。

これは、METライブビューイングという企画で、120年以上の歴史を誇るニューヨーク・メトロポリタン歌劇場と松竹の新たな取り組みとして、メトロポリタン歌劇場で収録されたオペラ公演映像を、最新の映像・音響技術によって、スクリーン上映するというものであった。

企画立ち上げに際して、2006〜2009シーズンの全24作品を、東劇にて一挙アンコール上映するのだが、その新聞広告を私は目にしたのである。

モーツァルト魔笛」、ロッシーニセヴィリャの理髪師」、グノー「ロミオとジュリエット」、ヴェルディマクベス」、プッチーニ「ラ・ポエーム」・「蝶々夫人」、R.シュトラウスサロメ」等の有名作品が上映される。

 せめて、映画並みの価格で、前売り券販売でもあれば、何作品かは観に行くかもしれないが、タダで観る経験をしてしまったばかりなので、しばらくはその気になれない。

 さらに、3,000円というのは、それでも企画立ち上げの特別料金のようで、11月7日(土)から開演する2009〜2010シーズンの作品上映に関しては、1作品3,500円、お得な特別鑑賞券3枚セット9,000円とのことである。

 さすがは日本の商人、商魂たくましい。

 日本が文化大国になるのは、まだまだ先の事になりそうである。