10月1日(木) 映画三昧

 9月は連休があったので、映画を3本も観に行くことができた。

 13日の日曜日に、有楽町で「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」、21日の敬老の日に同じく有楽町で「サブウェイ123 激突」、22日の国民の休日は新宿で「ココ・アヴァン・シャネル」を観た。

 「20世紀少年・・・」は、私より、4歳くらい上の学年が主人公である。1作目をテレビで、2作目を飛行機で観たので、ついでにと言っては何だが、観に行った。

 「三丁目の夕日」的なノスタルジーを求めて観に行くと、実はもう少し奥が深くて、私たちが子どもだった頃、思い描いた21世紀と現在とのギャップや、音楽の持つ意味とか、そして何にもまして、自分でも気付かないうちに、あるいは社会が、〝ともだち〞を作ってしまっているのでは、という複雑な気持にさせる映画だった。

 「サブウェイ123 激突」は、大きな勘違いから観に行ったのだ。ニューヨークの地下鉄は、路線名に数字やアルファベットがつけられている。

 私は「サブウェイ123・・」の123を、123線と思って観に行ったのだ。123線なら、夫が通学で利用している路線だし、見慣れた風景が映るかも・・・と思ったのである。

 ところが実際は、ペラム駅1時23分発の電車=地下鉄ペラム123号という意味で、舞台は6線であった。6線も、日本領事館や、グッゲンハイム美術館、ノイエ・ギャラリー、フリックコレクションに行く際に乗った路線ではあったが・・・

 勘違いから観た映画ではあったが、デンゼル・ワシントン演じるウォルター・ガーバー(地下鉄職員)と、ジョン・トラボルタ演じるライダー(犯人のリーダー)の無線でのやり取りは、激突そのもので、迫力があった。

 ニューヨークの地下鉄事情の一端が理解出来たり、車でA地点からB地点に行くなら、マンハッタンを北進するはずなのに、南進していたりと、斜な観方もしてしまった。

 犯人逮捕?のシーンは、夏の旅行の思い出の場所でもあったので、勘違いからではあったが、観に行って正解だった。

 「ココ・アヴァン・シャネル」は、夏に映画紹介番組をテレビで見て、良さそうだったので観に行った。テレビのあらすじと少し違っていたので、あの番組はいったい何だったのだろうと思った。もちろん大筋に違いはなかったが。

 シャネルは庶民にとって高級ブランドである。創始者であるココ・シャネルが、孤児院の育ちである事など、思いもよらなかった。よく考えれば、ココ・シャネルが生きた時代、良家のお嬢さんは仕事を持って自立などしない。

 ココ・シャネルのデザインの原点が、女性を重たい帽子や、窮屈なコルセットから解放することだった事を知り、シャネルブランドに対する見方が変わった。

 シャネルの考え方が気に入ったということと、シャネルの顧客になるということとは別問題であるが。