10月5日(月) 藤井フミヤの言葉から(その1)

 先週末、ゆっくり新聞を読んでいたら、広告ページに藤井フミヤの記事が載っていた。短い記事だったが、その中に素敵な二つの文章を見つけた。

 一つは、「音楽は・・・聴いた瞬間に思い出のあの頃に戻れたりもする、一番タイムマシンに近い役割を持っている。」というもの。

 音楽を聴いて、〝あの頃に戻る〞というより、〝あの頃に戻ってしまう〞という感覚は、誰しもが感じたことがあると思うが、それを「タイムマシン」という言葉で表現したところに感動した。

 どの曲が「タイムマシン」になるかは、人それぞれだが、私たちアラフィフ世代は、ユーミン、サザン、達郎あたりが、危ないのではないだろうか。

 曲によっては、何台も「タイムマシン」が現れたりして・・・

 今、パートナーと音楽を聴きながらドライブしているとする。一緒に「タイムマシン」に乗れる人は、それだけで幸せだと思う。

 もし、「タイムマシン」になる曲が、あまり見つからないようなら、今からでも遅くはない。子どもが親から離れて、また二人だけの生活に戻るその前に、出来るだけたくさん作っておこう。

 二人になった時大切なのは、どこかのカード会社のCMではないが、〝思い出=priceless〞である。 

そんな、〝pricelessな思い出〞が多いカップルは強いと思う。

 そして、思い出は美しいものだけに限らない、と私は思う。その時、二人が真剣に向き合ってさえいれば、それでいいのだと思う。