10月12日(月) キンモクセイと彼岸花

 街を歩いていると、キンモクセイの甘い香りがする。

 我が家の庭にも、キンモクセイの木が1本植えてある。8月に私が剪定したあの木である。家を新築した際、舅がシンボルツリーにと、プレゼントしてくれたものだ。(後で知ったのだが、剪定は花が落ちてから、3月までの間にするのが良いとのことである。)

 4〜5日前、「今年は蕾(薄緑色)がたくさんついたわ」と思っていたら、あっという間の満開である。

 数日もすれば、花は地面に落ちて、オレンジ色の絨毯になるだろう。

 ギンモクセイの変種という事だが、香りがギンモクセイより強いのと、花もギンモクセイの白より目立つため、キンモクセイばかりが目につく。

 我が家の北側の窓からは、隣家の南の庭がよく見えて、つまり、借景しているのだが、キンモクセイと、ギンモクセイの両方が植えてあり、一緒に見ることができる。

キンモクセイの香りは、これから、秋が深まっていくサインでもある。ちょうど、彼岸花が、秋の訪れを知らせるように・・・

彼岸花と言えば、その蕾を見たことがあるだろうか?

お彼岸のころになると、いつの間にか咲くわと思っていたくらいで、私は今まで気付かなかったのだが、今年、仕事で外出した際、偶然訪問先の駐車場で、彼岸花の蕾を見つけた。

どんな形をしているか、想像できるだろうか。実は、グリーンアスパラの先端のような形をしているのだ。ちょっと意外だった。

 彼岸花は、赤い花が圧倒的に多いが、白い花も時々見かける。私はまだ見たことが無いが、黄色の花もあるそうだ。

 キンモクセイ彼岸花も、決して派手な花では無いが、強い香りを漂わせたり、季節の変わり目を知らせることで、その存在を主張しているようだ。

 まるで、植物にも感情があるみたいだ。