11月2日(月) 心のスポンジ

 昨日の日曜日は、友人と銀座ランチの予定が入っていたので、前もって「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」のチケットを予約して、朝一番で観ることにしていた。

 私は、マイケル・ジャクソンの熱狂的なファンという訳ではない。「Beat It」「Thriller」などの耳慣れた曲と、ムーンウォーク、斜め立ちその他を知っているだけである。

 ただ、世界中に数え切れないほどのファンがいて、6月25日、マイケルの訃報に接した際の、ファンの悲しみ様を見ていて、やはり観ておきたいと思ったに過ぎない。

 感動!!マイケル・ジャクソンは天才だと思った。もう二度とマイケルのような人は現れない。特に、ダンスは美しかった。

 コンサートを作り上げるこだわりの姿勢、スタッフに対する深い思いやり、ゴシップには事欠かなかったマイケルだったが、優しい人柄が伝わってきた。


 こんな事を書くと、「お前は化石か!」という声が聞こえてきそうだが、今までの私は、ロックミュージシャン(マイケルはもっと幅広い)や、ダンサーというものに、不良めいた印象を持っていて、敢えて近づこうとは思わなかった。

 他も同様、冒険は一切してこなかったように思う。

 私の感性は、きっとからからに乾ききっていた。最近ようやく、乾ききった心のスポンジに水が浸り始め、色々な事を吸収できるようになってきた。

 思春期でもあるまいし今更であるが、周りを気にせず、色々な事に挑戦できる今、毎日が楽しくて仕方がない。

 もちろん、毎日笑ってばかりいる訳ではない。辛いことや、悲しいこともたくさんある。

 それでも、今私は幸せである。


 ちなみに、「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」は、当初2週間の期間限定上映が前提だったが、11月27日(金)までの上映延長が決まった。時間があれば、もう一回観に行こうかと思っている。