1月9日(土) ニューヨーク日記5(12月27日)

 今朝のSkypeで、1月8日から、エンパイアステートビルのイルミネーションが、通常の白に戻ったと伝えてくれた。

 私が、ニューヨークのアパートの窓から、時間さえあれば、エンパイアステートビルを眺めているので、気遣ってくれているのだろう。

 マンハッタン広しといえども、アパートの窓から、エンパイアステートビルが見える物件は、そう多くはない。まして、夫は、物件を直接見て決めたわけでなく、日本にいながら契約したのだ。幸運なおまけが付いたというわけである。

 そしてもう一つ、今夜のSkypeで、YAHOO!ニュースに、私が帰国した3日同日、同じくニューアーク国際空港が、夕方から6時間にわたって、閉鎖された事件について出ているよと、教えてくれた。

私は、午前の便で、既に出発していたので、足止めを食わずに済んだのだが、不審者が、係員の目を盗んで、規制用のベルトから、出発エリアに侵入したため、閉鎖になったそうだ。しかも、その原因は、恋人の女性に、別れのキスをするためだったことが判明したとのことである。

私は、この男性が乗り越えた、Cターミナルの規制用ベルトの場所を知っている。何を隠そう、このベルト部分越しに、最後に夫に手を振り、「(日本で)待ってるね。」と、声を掛けたからである。

 でも、乗り越えてはいけない。別れのキスは、セキュリティーチェックに向かう前に、済ませておくのが礼儀である。



 ニューヨーク滞在5日目は、昨日の4時間のお昼寝が効いて、朝早く目覚めた。天気は快晴、最高気温も10度まで上がるという。絶好の行楽日和であった。私たちは、ブルックリンにある、プロスペクト・パークと、スタテン島に行くことにした。

 朝食を済ませ、自宅の最寄り駅の、14St駅からF線でWest 4St Wash Sqに行き、そこでD線に乗り換え、Pacific Stに行き、さらにQ線に乗り換え、Prospect Park駅で降りた。

 当初の予定では、F線からB線に乗り換えて、Prospect Parkに向かうはずだった。しかし、West 4St Wash Sq駅で,2台連続D線がきたので、掲示を確認すると、B線は、weekdayとeveningしか走っていないらしいことが分かった。

 2台目に入線したD線の運転手が、窓から首を出していたので、迷わず駆け寄り、お得意の「エクスキューズミー」。案の定、B線はSundayは走っておらず、前述の乗り継ぎ方を教えてくれた。

 さらに、親切なことに、乗り換えの一つ手前の駅では、停車中に運転席からわざわざ出てきて、「次でQに乗り換えだぞ」と教えてくれた。

 B線もD線も同じ線路でよかった。なぜなら、このルートだと、イーストリバーを渡るとき、地上に出てマンハッタン橋を渡るので、私が大好きなブルックリン橋を、見ることが出来るのだ。

 無事、プロスペクト・パークに着いて、園内を散歩した。この公園は、マンハッタンにあるセントラル・パークと同じ人が設計したことで有名である。

 セントラル・パークよりコンパクトで、ちょうど井の頭公園といった感じである。郊外の公園らしく、地元の人がジョギングやサイクリングを楽しんでいた。

 併設の植物園も散歩した。こちらは、新宿御苑と、神宮外苑を合わせた感じであった。春か秋なら、もっと綺麗だろう。

 話は逸れるが、この日、私は、夫のニューヨーク・ヤンキースのジャンパーを借りて着ていた。街ではじろじろ見られるし、地下鉄の運転手さんには、親切にされるし、果てには、歩いていたら、お辞儀までされてしまった。

 私が日本人なので、松井秀樹かヤンキースの関係者と思われたのだろうか?確かに、シーズンオフに、ジャンパーを着ている人は珍しいが・・・

 さて、私たちは、植物園を後にして、Bergen St駅から4線に乗って、Bowing Green駅を目指した。バッテリー・パークから、スタテン島行きフェリーに乗船するためである。

 このフェリーは、通勤用フェリーで、無料である。自由の女神の横を通るので、2回目以降は、自由の女神観光はこれで十分である。

 スタテン島はフェリー乗り場付近には、スタテン・アイランド・ヤンキース球場と、9・11のメモリアル碑があった。両手で、国際貿易センターがあった場所を、挟むような形で作られていた。

 Museum(郷土資料館)にも立ち寄ったが、小さい割に結構楽しめた。

 再びフェリーでバッテリー・パークに戻って、今度は1線に乗って、14Stに戻った。