1月14日(木) ニューヨーク日記10(1月1日)

 大晦日は、タイムズ・スクエアでのカウント・ダウンのあと、A線で14th Stまで戻ってきた。駅を降りると、「青い帽子」を被っている私たちは、人々に見られたり、微笑みかけられたりした。「Times Square?」と話しかけてくる人もいた。

DELIでおつまみを買ってから、自宅に戻った。Happy New Yearの乾杯をしてから寝たので、New Year’s Dayは、ゆっくり起きて、シャワーを浴びた。

 この日は、昨日とは打って変わって、暖かい一日だった。最高気温は5度まで上がった。東京にいると、5度は十分に寒いが、ニューヨークでは、ぽかぽか陽気に感じられるから不思議だ。

 F線で42-50Sts Rockefeller Center駅に向かった。時計探しをしようと思ったのだが、さすがに1月1日は、クリスマスの日と同じく、ブランド店はお休みであった。

 仕方なく、そのまま5番街を北に歩いて、プラザ・ホテルを見学してから、セントラル・パークに入った。暖かかったので、公園内を、ゆっくり、南から北に向かって歩いた。

 まず目に入ったのは、ザ・ポンド(池)、自然の池なのに凍っていた。少し歩くと、スケートリンクがあった。冬のセントラル・パークの風物詩である。

それから、ベセスダの噴水に向かって、モールと呼ばれる散策道を歩いた。「私は今、ニューヨークに来て、セントラル・パークをお散歩しています」、という気分にさせてくれる素敵な道である。

夫が言うには、道のくねらせ方や、街燈の形態・配置まで、すべて計算しつくされているそうである。すべてとは言わないが、日本の多くの公園のように、あればいいんでしょ的な感じは一切なく、情緒たっぷりである。

さらに歩くと、左手にボートハウス、さらに歩くと、左手奥に、ベルヴェデーレ城(GWに私が公園内で迷子になった時、偶然たどり着いた場所)、右手にメトロポリタン美術館が見えた。

そして、もうしばらく歩くと、いよいよジャクリーン・ケネディ・オナシス・デザヴォワール(貯水池)である。昨日降った雪が溶けて、足元は悪かったが、はれてツインタワーをバックに、記念写真を撮ることができた。

セントラル・パークを出て、東に歩いて、レキシントン街86丁目にある、中国系アメリカ人がやっている、Japanese Restaurantに行った。天丼を頼んだところ、日本で言えばカレー皿の上に、白ゴマ入り御飯がよそってあり、その上に、タマネギ、ニンジン、ハクサイ、サヤインゲン、マッシュルームを、卵でとじてあるものが出てきた。そのあとで、海老天が2本、別皿で出てきた。

私があっけにとられていると、夫は以前にも、来たことがあって、「これが、アメリカ人がイメージする天丼、結構美味しいよ」と解説してくれた。

確かに、まずくはなかったが、イメージで作らないで、日本料理店に行って、実際に天丼を食べてから、メニューに加えてほしい。こういうアバウトなところは、さすがアメリカ人である。

お腹もいっぱいになったことだし、86Stから4線に乗って、Fulton Stまで行き、センチュリー21という、不動産屋さんの名前のような、ディスカウント・ストアーに行った。ここは、観光客が大挙して訪れる、有名なお店である。

 ネクタイやバッグ、手袋、スカーフなどの服飾雑貨は、種類も豊富で、値引き率も高かった。洋服は、数は多いが、セレクトしていないので、選ぶのに時間がかかりそうだった。ロウアー・マンハッタンに来たら、立ち寄る価値はあると思う。

 ワールド・トレード・センター跡地は目の前で、訪れたのは夏休み以来だが、クレーンがずいぶん立っていて、工事は進んでいるようであった。

 せっかく、ここまで来たので、夏休みに見学したニューヨーク連邦準備銀行FRB)、29日にも来たが、ニューヨーク証券取引所と、クリスマスツリーをもう一度見に行った。

 1・2・3線のRector St駅から乗るつもりが、間違えて同じRector St駅でも、R線の駅から乗ってしまったので、14 St Union Square駅まで行って、L線に乗り換え、自宅に帰った。

 地図で確認したら、今日は10㎞くらい歩いていた。お疲れ様と言うことで、この日も乾杯をした。