1月16日(土) ニューヨーク日記12(1月3日/1月4日)
朝の気温はマイナス7度。寒い朝だった。ニューアーク、午前11時10分発の、コンチネンタル航空9便で、日本に帰国する。
私が荷物の整理をしている間に、夫が、ドーナッツ・ショップで、マフィンとコーヒーを買って来てくれた。最近の朝食の定番メニューである。
空港では、出国してから、免税店での買い物を残していただけなので、ぎりぎりまで自宅にいることにした。
部屋で撮った写真が無い事に気付き、お互いを撮り合ったり、タイマーを使って、二人の写真を撮ったりして過ごした。時間は比較的ゆっくりと流れているように感じた。
それでも、出発の時間は来てしまう・・・
自宅前からタクシーをひろって、空港に向かった。手を挙げないうちから、中央のレーンを走っていたタクシーが、ブレーキをかけてバックして、私たちの前で止った。
大きなスーツケースを持っている外国人だから、JFKかEWRのどちらかの国際空港に行く可能性が高く、50ドル以上稼げるので、必死だったのだろう。
日曜日の朝とあって、来た時とは大違い。道はガラガラだった。車内の様子も、来た時は会話が弾んだのに、シーンと静まり返っていた。
空港に着いてからは、チャックインだけ済ませ、出国はぎりぎりまでしないことにして、地下に下りてアップルジュースを飲んだ。
話しているうちに、出国手続きに向かう時間になった。セキュリティチェックの列に入る前に、しばしの別れを惜しむ。
出国してから、この日の夕方、不審者(恋人にキス男)侵入事件が起きたその場所で、最後に手を振り、それぞれの道を歩いて行った。
飛行機は、定刻きっかりに出発した。13時間20分のフライトで、成田には翌1月4日(月)の午後2時30分に着陸した。
機内では、行きに最後まで観られなかった「ハゲタカ」と、「Time Traveler’s Wife」、「Julie&Julia」
を観た。
荷物が出てくるまでの間に、夫にメールをした。ニューヨークは、夜中の1時過ぎである。疲れてもう寝てしまったのだろう。返信は無かった。
自宅に着いて、手抜き夕食を作り、子どもたちと久しぶりに夕食を食べた。
夜、Skypeで夫と話した。「どうして、そっちにいるの?」と聞かれた。私も、帰国して初めてのSkypeは、いつも不思議な気持ちがする。さっきまで、画面に映っているその場所に、私も一緒にいたはずだから。
私が淋しい思いをするのは自業自得。夫は、勉強の邪魔ばかりする妻が帰って、やっと落ち着けると、ホッとしただろうか?それとも、少しは淋しいと思ってくれただろうか?
荷物の片付けもそこそこに、寝たつもりだったが、それでも、2時を過ぎてしまった。時差ボケがあるのだろう。一向に眠くならなかったのだ。翌日からは仕事、休みを取った上に、ぼやぼやはしていられない、と気合は入れたが・・・初めての週末を迎えるまでは、やはり、きつかった。