1月22日(金) アクセサリーショップ

 ニューヨークには、5番街に代表されるような、高級アクセサリーを扱うお店もあれば、ちょっとした街中に、××均一といった感じで、大人が気軽におしゃれを楽しめる、アクセサリーショップもある。

 私もニューヨークに行った時には、たびたび、カジュアルなアクセサリーショップに行って、気に入ったものがあれば、迷わずに買ってしまう。

 最初のうちは、予算を決めたり、何個ぐらいにしておこう、などと考えてもいたが、ニューヨークに行く毎に、時間がとても貴重に思えて、極端な言い方をすれば、お金より、迷っている時間の方が、もったいないと思えてくるようになった。

 時間が貴重に思える・・・と言うのは、何も、滞在期間が決まっているから、と言う訳ではなさそうである。

 街ゆく人々の気配が、何となく、テンポが速くて、ぐずぐずしていたら、置いてきぼりをくってしまいそうに思えるからである。


 日本に帰って来て、そんなアクセサリーショップはないかな、と思っていたところ、意外にも、自宅の最寄り駅近くで発見した。

 初めて何点か買って、会計をする際、お店のアルバイトの女の子に、「そのネックレス素敵ですね」と褒められた。

 それは、たまたま、ニューヨークで買って来たものだったが、どこにでもあるデザインだと思っていたので、その通り話すと、あまり見かけないデザインだと言う。

 もちろん、リップサービスの要素が多分にあったとは思うが、“アクセサリーは出会いですから、探そうと思っても、なかなか、気に入ったものには出会えませんよね。”という、彼女の言葉が印象的だった。

本当にそのとおりだと思った。出会いに“この次”は無いのだ。

 何度か通って、新しいものに挑戦しようと思った時は、彼女の若い感性で選んでもらったりもした。

 いつも、新しい中にも、私の年齢と、雰囲気に合ったアクセサリーをチョイスしてくれた。

 残念なことに、このお店、一昨日閉店してしまった。オーナーチェンジしたとのことで、売れているように思えたが、家賃・人件費を差し引くと、あまり儲かっていなかったのかな?

 短いお付き合いだったが、これも一つの出会いだったのだろう。

 幸せ気分にしてくれるアクセサリーショップ。ちょっと興味がある・・・。