3月8日(月) 愛は終わらない

 先週末、土曜日は、娘の学校で引き受けたPTA広報委員の、今年度最後の委員会に出席し、その後、担当号のメンバーで、ランチにフランス料理を食べに行った。

 昼間からワインをいただき、ほろ酔い気分でお店を後にした。

 昨日の日曜日は、朝から小雨が降る寒い一日だったが、娘は学年末試験も終わり、寝たいだけ寝ると言っているし、息子は翌日から学年末試験で、部屋に籠るので、思い切って一人で映画を観に行った。
 
 観に行った映画は、「恋するベーカリー」である。

 シチュエーション的には、あまり現実的ではないように思えたが(アメリカならありかな?)、メリル・ストリープ演じるジェーンの気持ちは分かるような気がした。

 その気持ちを、有吉玉青さんが、「愛は終わらない」というREVIEWの中の一節で、上手に表現してくれた。以下引用する。

 「一度、結婚した男女は、別れても終わらないのかもしれない。なぜならば別れても、愛は終わらないから。それは未練でも執着でもなく、ともに過ごした年月のうちに育まれたもので、消えてなくなるはずはないのだ。それに気づいたとき、素直にまだ愛していると、今でも大切だと言えたとき、はじめてその結婚は終わるのかもしれない。そうしてようやく新しい人生に向かって、歩いてゆける。」

 夫婦間の愛は、育むもので、障害にぶっつかった時、どちらか一人でも、育むのを止めてしまえば、それが離婚ということになるのだろう。

 結婚は忍耐とよくいうが、私は忍耐という言葉は違うような気がしている。嫌なら、耐える必要は全く無い。むしろ相手に失礼というものだろう。

 とは言っても、実際は、子供のこととか、お金のこととか、きれいごとでは済まないのだろうが、一度きりの人生、心に素直に生きればいい。

 パートナーを大切な人と思えるか、枝葉を切り落として、もう一度二人きりになった時、それでも共にありたいと思えるか、そのあたりがポイントのように思う。

 夫の留学中に、変な映画を一人で観に行ったものだから、考えなくていいことまで考えてしまった。

 帰りは新宿に寄って、春ものの洋服を何点か買った。

 先週末から寒い日が続き、明日は雨か雪という予報が出ているが、街には沈丁花の香りが漂い、季節は確実に春に移りつつある。