3月20日(土) 卒業式

 今日20日は、娘の中学校の卒業式だった。

 お天気に恵まれて・・・と書きたいところだが、晴れて気温も21度まで上がったものの、とにかく風が強かった。そのため、予定されていた、校庭での生徒と保護者一緒の集合写真撮影は中止となった。

12日に起こった、韓国のアニメ版「冬のソナタ」の撮影見学会で、突風によって日本人観光客28人が負傷した事故は記憶に新しい。慎重になるのも理解できるが、気合いを入れてお化粧して行ったのに残念だった(笑)

 式は厳かに進行した。しかし、生徒たちの誰一人として、泣く者はいないように見えた。

高等学校進学率が97%を超え(文部科学省HP)、高校に進学するのが当たり前の現在、義務教育を終え、高校に進学できる喜びをかみしめろ、と言う方が無理なのだろう。まして、中高一貫校である。友人との別れもないのだ。

高等学校に進学する意義を、子どもに説いたところで馬耳東風。高校生になったら、クラブ活動もいいが、勉強も少しはやって欲しいものだ・・・と、母親たちは式後の立ち話で嘆き合った。

 まっ、卒業式当日位は、小言は言わずお祝いしてあげよう。

そして、過ぎ去ったら、二度と戻ることが出来ない高校時代を、悔いのないように生きて欲しい・・・と、心から願うばかりである。

 ところで、今日、私は運も良かったが粘った!何を粘ったかと言うと、以下のとおりである。

 最初にも書いたが、今日は強風のため、校庭での生徒と保護者一緒の集合写真撮影は中止だった。

式後、先に退場した子どもたちは、別の場所(室内)で、集合写真を撮り始めていたようで、私たち保護者が会場を退席して、玄関に向かう頃には、番号の早いクラスは、すでに撮影を終えて、教室に戻っていた。

 そのため、保護者の半数以上は、お子さんに会うことなく帰った。

娘は一番最後のクラスなので、もしかしたら捕まえられるかも・・・と思い待っていた。教室に戻るには、校舎の中と、外を通る二つのルートがある。両方が見えるところで、PTAの広報を一緒にやった友人と話しながら待っていた。

 来た、来た!手招きして、嫌がる娘を、玄関に飾られた絵の前に立たせ、写真を撮った。偶然横を通りかかった社会科のK先生が、「一生に一度のことだから・・・」と、娘を絵の前に押しやってくれた。

 何枚か撮ってから、数名しか残っていない保護者の中から、別の友人を見つけ、シャッターを押してもらう事にした。せっかくだからと、玄関を出て校門に行き、「卒業式」の立看板の前で撮ってもらった。

入学式の日もそうだったが、校門の看板前は、撮影する人が列を作って順番を待つものと、相場は決まっている。ところが、今日は、ほとんどの保護者がお子さんを待たずに帰ってしまったので、すぐに撮ることができた。

 シャッターを押してくれた友人は、お子さんが若い番号のクラスで、写真は撮れなかったと残念がっていた。

 運も良かったが、物事そう簡単に諦めてはいけない、と改めて学んだ。

 帰宅してから、早速写真をメールに添付して、NYの夫に送った。

 写真を見た夫からSkypeがきて、「若いね〜」と褒められ、気を良くした次第である。