5月10日(月) ニューヨーク日記1(4月29日)
4月29日(木)から5月9日(日)まで、夫が1年の留学を終え、日本に帰国する引越しの手伝いを兼ねて、ニューヨークに行って来た。
例により、滞在中の日記を、忘れないように、書いておきたい。
4月29日、朝10時半過ぎに自宅を出て、大通りでタクシーをつかまえ、最寄駅に向かった。新宿駅11時40分発の成田エクスプレスに乗車するためである。
成田エクスプレスは、予定通り、午後1時には、成田空港駅に着いた。空港は、GWの出国ラッシュを迎え、人でごった返していた。その様子を報道するため、テレビ局や新聞社が取材をしていた。
チェックインをするため、コンチネンタル航空のカウンターに並んでいたら、暫くして、列が急に進まなくなった。
アナウンスに拠れば、アメリカの入国システムが、ダウンしたとのことで、結局30分ほど待たされた。
チェックインを終え、予約してあったレンタルモバイルフォンを受け取り、一息ついてから、セキュリティーチェック・出国手続きに向かった。
セキュリティーチェックで、衣服の静電気防止スプレーの権利を放棄した。他にも、乾燥防止スプレーと、ヘアコロンスプレーを持っていたが、こちらは大丈夫だった。
理由は、スプレー類は、肌に直接効能のあるもののみ、機内持ち込みが可能とのことであった。そこまでは知らなかった。
12時間15分のフライトの間、映画は「アバター」「ハチ」と、途中まで「噂のモーガン夫妻」を観た。プログラムが随分入れ替わっていた。
CO8便は、定刻の16時15分に、ニューアークインターナショナル空港に到着した。入国の際、今までにも、目的や、滞在日数を聞かれたことはあったが、今回は、同行人がいないことを確認されたのち、目的が、ニューヨークにいる夫を訪問することだと答えたら、夫の職業や、住所まで聞かれた。
男の単身旅行者は、よく質問をされているが、私がそんなに怪しく見えたのだろうか?単に、一年に4回もニューヨークに来ているので、怪しまれたのだろうか。
荷物検査でも、日本からと答えたところ、X線検査に回された。
荷物検査も無事クリアし、出口に向かって歩いて行くと、正面に夫の姿が見えた。軽く笑顔で手を振り、ロープが切れるところまで、並行して歩いた。
空港からは、タクシーで自宅に向かった。荷物を置いて30分後、徒歩でユニオン・スクエア経由NYUへ。ちょうど研究所長のL氏がいたので、挨拶方々、お土産の日本酒を渡した。
彼は、日本に関する研究をしているのみならず、奥さんが日本人なので、大の日本通である。
研究室から、ソーホーにある「牛若丸」というお寿司屋さんに電話予約を入れてから、ぶらぶらと散歩しながら、お店に向かった。
ボタン海老、中トロ、スズキ、まぐろ、サーモン、うなぎ、いくら、うに、たまご、ねぎトロ巻きの10貫で$35と値打ちがあった。
自宅アパートに戻り、窓から大好きなエンパイア・ステートビルを見ると、普段は上から、白・白・白なのに、この日は、赤・赤・白であった。
夫がネットで調べてくれたのだが、骨髄移植のためのドナーを呼びかける、DKMSという慈善団体の4周年を記念して、化粧品会社のCOTYが出資し、記念にエンパイア・ステートビルのライティングを変えたようだ。ラッキーだった。
いつもとは違うエンパイアを眺めながら、四たびニューヨークに来るとは思わなかったな、としばし想いに耽った。