6月15日(火) グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン

 先週は、8日(火)・9日(水)の2日、仕事帰りに夫と待ち合わせ、リビングのエアコンを見に行った。

 1日目は池袋、2日目は吉祥寺と新宿の家電量販店を回り、結局、新宿のビック・カメラで購入した。

 まだ梅雨入り前で、エアコンの取り付け工事も空いているらしく、12日(土)の午後を指定したら、すんなり決まった。

 ということで、12日(土)は、午前中、夫は仕事で外出、私は天気がよかったので、家事に精を出し、午後は2時頃、エアコンの工事業者が2人で来て、手際よく取り付けた。自宅には、全部で5台のエアコンがあるが、取り付け工事に2人で来たのは、初めてだった。

 繁忙期前というのは、取り付けは、購入したその週末にすぐ来るし、2人で来るので手際はいいし、一日の取り付け軒数も少ないので仕事も丁寧、と三拍子揃っていた。

 さて、一息つこうとコーヒーを入れようとしたら、昨日まできちんと働いてくれていたコーヒーメーカーが、ウンともスンとも言わない。

 あら、大変!コーヒーなしでは過ごせない。すぐに車でオリンピックに買いに走った。ちょっとした勘違いから、2往復する羽目になった。

 この日は、また、約2カ月遅れの、夫の誕生日ディナーを、私がセッティングしていた。午後7時に丸の内だったので、買ったばかりのコーヒーメーカーで、コーヒーを沸かして一服しているうちに、着替えて出かける時間になってしまった。

 予約したレストランは、夫に内緒にしていた。

 そのお店とは、ニューヨークのグランド・セントラル・ステーションの駅構内に本店がある、「グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン」である。

 冬にニューヨークに行った際に1度行っているが、牡蠣だけでなく、クラムチャウダーも有名であると聞き、GWにもう一度訪ねようと思って、行けなかった。

 それというのも、YALE大学に行く計画を変更して、マンハッタンでのんびり過ごそうということにしたからだった。

YALE大学に行くには、グランド・セントラル・ステーションを利用するので、その帰りに寄ろうとしていたのだ。

是非、クラムチャウダーを食べさせてあげようと、このお店に決めた。

問題は、夫が日本に支店があることを、知っているか、知らないか、ということだった。今までの会話の中で、夫の口から、日本に支店があるということは出ていなかった。

知らないはずはないなと思いつつ、知らない方にかけてみた。幸いなことに、支店の存在を知らなかったので、喜んでもらえてホッとした。

 クラムチャウダーはもちろんオーダーしたが、そのほかにも、生牡蠣の盛り合わせや、フライド・オイスター、ニューヨーク本店で一番人気のオイスター・ロックフェラー(牡蠣のグラタン)なども食べた。

 ワインは、チリ産の白ワインをボトルで頼んだ。辛口で牡蠣によく合い、ハウスワインとしては合格だった。

 食後のコーヒーの際、予め頼んでおいた、名前付きのデザートプレートが、「ハッピー・バースデー!」の声と拍手と共に、夫の前に運ばれてきた。しかも、花火付きだった。

 「恥ずかしい」と言っていたが、我慢してもらった。

 実は、この日、レストランでもアクシデントがあった。最初にワインをオーダーしたのに、アルバイトの女の子が、オーダーをすっかり忘れて、30分近く待たされ、夫が店長を呼び出し苦情を言ったのだ。

 私は、記念日ということで、テーブル席でなく、数少ないボックス席を予約していた。

 私が思うに、わざわざボックス席を予約するお客というのは、何か特別な事情がある場合が多いはずで、たとえば私の場合、予約の際、お誕生日ということを言っている訳だから、やはり、ある程度特別な目配りが必要だと思う。

 オーダーを忘れた女の子は、テーブル担当を外され、ベテランアルバイトに代わった。その後は、気分良く過ごすことが出来たので、最後は、幸せな気持ちで、お店を出ることが出来た。

 すっかりお腹いっぱいになり、ほろ酔い気分の私たちは、日比谷公園を抜けて、丸の内線で帰路についた。