7月7日(水) 定期購読

 今日は七夕。東京は、毎年のことながら、あいにくの空模様。織姫様と彦星様の対面は今年も叶わない。

 さて、昨日は、デアゴスティーニから出ている、DVDオペラコレクションの発売日だったので、定期購読を申し込んでいる八重洲ブックセンターに受け取りに行った。

 名前と、定期購読している旨を伝えて、カウンターの前で待っていると、しばらくして、受け付けた男性店員が手ぶらで戻って来た。

そして、「出版社からの割り当てが減らされて、入荷しなかったため、ただいま、他のお店から取り寄せていますので、2~3日お待ち下さい」と言う。

 私は耳を疑った。定期購読を申し込んでいるのに、入荷しないなんてあり得ない。オーダーの数を間違えたに違いないのだ。つまり店員は、書店のミスを嘘で誤魔化そうとしたのだ。

 必要とあれば、出版社のデアゴスティーニに直接問い合わせて、そのようなことがあるのか、確かめてもいいと思った。

 「それでは、定期購読の意味がないんじゃない?」と、思ったことを素直に、穏やかな口調で伝えた。

 すると、「もう少々、お待ち下さい」と言い残して、再び奥に入った。

 店内にあれば、それを買って帰ろうと思い、書棚に行ってみたが、一冊も見当たらない。

 担当の店員は、なかなか姿を現さなかった。ようやく、出て来たと思ったら、今度は手に商品を持っていた。

 探し方が悪かったのねと、安心したのも束の間、店員が言ったセリフにびっくりした。

 「まだ取りにいらっしゃらないお客様の分をお持ち下さい」と。

 そして、最後にボロが出た。

 「今後はこのようなことがないように致しますので、申し訳ございませんでした」。

 出版社からの割り当てが減らされたのなら、今後も、このようなことが起こる訳で、気を付けて起こらないというのなら、それは、書店のミスだったということになる。

 定期購読者の中で、なぜ私が後回しにされたのかは不明だが、数が足りないのなら、最初から、早く取りに来た人から順番に渡すべきである。

 それを、私がまるで他の人の分を横取りしたような言い方をされて、後味が悪かった。

 何も考えずに言ったのだろうが、もしも、私に嫌味を言うつもりだったとしたら、大したものである。