12月12日(日) 山中湖&三島由紀夫文学館


 昨日の土曜日は、風は強かったが、暖かい一日だった。

 予定通り、午前中に、布団干しと、カーテンの付いていない窓の掃除と、掃除機かけを済ませ、午後から、友人とショッピングに行った。

 久しぶりだったので、会話も弾み、お店に着いて、店内を回って、コートの試着などしていると、程なくして、息子から連絡が入った。

 電話では埒が明かないので、ショッピングを途中で切り上げ、帰宅するというアクシデントがあった。

 大したことではなかったので、安心したが、今度は、ショッピングを途中で切り上げたことが残念に思えた。


 今日は、天気予報では気温が低いということだったが、日差しが暖かかったので、昨日のストレス発散も兼ねて、やっぱり、ドライブに行きたくなった。

 11時に自宅を出て、中央高速道の大月インターから、川口湖インターに向かい、続く東富士五胡道路に乗って、山中湖インターで降りると、5分ほどで湖畔に出た。

 夫と山中湖に来るのは、考えたら初めてだった。

 ハイシーズンでもないこの時期に、山中湖に行ったのは、湖畔の三島由紀夫文学館を訪ねるのが目的だった。

 三島由紀夫文学館は、山中湖村が運営する山中湖文学の森の中に、ひっそりと建っている。

 三島由紀夫と山中湖は、特に所縁はないとのことだが、『暁の寺』(豊饒の海 第三巻)に、山中湖を舞台にした場面がある。

 同じ敷地内に、徳富蘇峰館もあり、こちらは、別荘が山中湖にあったという縁があるとのことだった。

 二館の共通入場券が500円と割安で、文学館では、三島作品を紹介する54分のビデオも観たので、大満足だった。

 私自身は、学生の頃、三島由紀夫の小説や評論を何冊か読んだが、彼の思想についてゆけず、読破を断念した過去がある。

 夫は、主要作品はほとんど読んでいて、三島の考えを、彼なりに理解しているようで、原稿類を眼を輝かせて観ていた。

 私はと言えば、学芸員という立場から展示を眺め、“展示方法が安易だわ。年表と自筆原稿と本と写真を並べればいいというものではないでしょう。”などと、生意気にも思っていた。

 私なら、作品の舞台になった場所を、三島は訪ねているはずだから、その足跡をまとめたり、三島研究を踏まえて、特に彼の思索過程を、大胆にも図式化してしまうとか・・・

 色々考えたが、今はその職にない。

 このことを夫に話したら、“この展示方法が、ポピュラーで一番分かりやすいだろ”と言われてしまった(^^ゞ


 さて、たっぷりと三島文学を堪能し、気付けば3時30分。まだお昼を食べていなかったことを思い出し、「MA・MAISON」山中湖店に向かった。

 西湖で行ったのと同じレストランである。

 今日は、私は隠居カレーを、夫は手こねハンバーグをオーダーした。

 カレーは評判通り辛口で、食後のコーヒーに、砂糖入り生クリームをホイップしたものが添えられ、ウィンナーコーヒーにして頂けるようになっていて、その甘さが嬉しかった。

 たて続けに2杯飲みほし、身体も温まり、幸せな気分になった。

 4時30分にレストランを出て、行き来た道を戻った。

 八王子で、高井戸インターまで90分の赤字表示が出ていたので、一か八か、国立府中インターで降りて、国道20号を走ることにした。

 結果は高井戸インターまで45分、今日は好判断をしたことになる。

 時間を得して、ウキウキしたので、疲れも半減で、7時に帰宅してから、おでんを作った。お土産で頂いた八丁味噌を使って作った甘味噌が美味しかったので、お昼が遅くてお腹一杯だったはずなのに、たくさん食べてしまった。

 さて、今日も一日お疲れ様!また、明日から頑張るぞ!