3月3日(木) 今日は楽しい雛祭り!


 3月3日は、雛祭り。女の子の健やかな成長を祈る節句の年中行事である。

 我が家ではお雛様を、例年、和室の床の間に飾るのだが、去年あたりから、和室は私の書斎代りになっているので、今年は、玄関ホールにある、コンソールの上に飾ってみた。

 このコンソール、かわいそうなことに、普段は、金魚鉢が置いてある。主は、息子が小学生の時、どこかの中学校の学園祭に行って、もらってきた金魚だ。

 金魚の名前は金(きん)、7〜8年経った現在、まるでフナのように巨大化して、水を交換するのも容易ではない。と言っても、水の交換は、ほとんどの場合、夫の仕事である(笑)

 金魚の成長に合わせて、器を大きくすると、今度は、器の大きさに合わせて、金魚が大きくなる、と誰かに聞いたので、金魚鉢は、そのままにしていたのだが、それでも、成長するものは成長した。

 話が横道に逸れたが、お雛様を飾るにあたって、金魚鉢は除けた。

 本当は、娘と一緒に飾りたいのだが、この時期、ちょうど学年末試験と重なるので、いつも私一人で飾る羽目になる。「明かりを点けましょ、ぼんぼりに・・・」を歌いながら。

 木目込み人形なので、コンソールの上に、計ったかのように納まった。

 コンソールの上の壁には、長いことクリムトの「接吻」(もちろん本物では無い)が飾ってあったが、夫が帰国してからは、ニューヨークのアパートに飾っていたマンハッタンの写真を掛けてある。

 マンハッタンとお雛様のミスマッチに、思わず写真を撮ってしまった。

 家族が寝た後、人形たちがどんな話をしているのかと考えると、可笑しくなってしまった。

 お雛様は、3月3日が終わったら、すぐに片付けないと、婚期を逃す、という言い伝えがある。

 私も結婚前、お雛様をすぐに片付けた訳ではないが、そこそこで結婚できた。片付けくらい、試験が終わったら、娘を誘って一緒にしよう!