5月13日(金) バラの棘

 先週の終りか、今週の初め頃、・・正確な日にちさえ思い出せないくらい、それは、私のroutineである。

 それというのは、出勤前の、庭の雑草取りである。特に、ゴミ出しのある日は、ついでに出してしまおう、という気持ちが働いて、30分くらい直ぐにやってしまう。

 手袋もはめず、ついつい素手でやってしまうので、指先は汚れるし、ひっかき傷なんてしょっちゅう作るので、気にも留めたことは無かった。

 今回は、どくだみを抜こうとして、力余って、塀際に植えてある、ピエール・ド・ロンサールという、薄ピンク色のつるバラの棘で、指を刺してしまった。

多少の血は出たが、棘は刺さっていないようだったので、手だけ洗って、そのままにしておいた。

ところが、何日か経って、少し腫れてきたので、火曜日になって、同僚に見せたら、病院に行くほどでは無いと言われた。私も同感だった。

 帰宅して、もしかしたら、棘が刺さったままかもしれないと思い、よく観察したが、棘は刺さっていないようだった。

 さらに、翌日になって、今度は、腫れだけでなく、痛くなってきたので、また、同僚に見せたら、直ぐに病院に行った方がいいと勧められた。きっと、バイキンが入ったのだと言われた。

 昼休みに、医師会のホームページを当たって、近所の外科を何軒か見つけたが、生憎水曜日はどこも休診で、少し離れているけれど、徒歩圏内の医院が一軒だけあったので、帰りに寄ることにした。

 昔ながらの佇まいの医院で、少し心細くなっていたところに、診察室に入って、問診を終えると、いきなり、手術台に寝かされ、麻酔をかけられ、メスで1mm切られてしまった(笑)

 抗生物質と消炎鎮痛剤も5日分出してもらって、診察室を出ようとしたら、最後に、「破傷風の場合、10日後くらいに発症するので、口が開けにくいという症状が出たら、すぐに治療を始めないと、死亡率は高い」などと脅されてしまった。

 中学生のころ打った、破傷風の予防接種は、もう免疫が切れているらしい。

 今日になって、痛みも腫れもだいぶ引いてきたので、たぶん大丈夫だけど、傷が塞がるまで、湯船には入れない。入浴で雑菌が入った可能性があるという。

 あと何日かは、少し不自由な生活だが、大事に至らないのが一番。大人しくしていよう。