8月28日(日) 粋だな〜

 昨日は、午後から夫と都心に出たので、帰りに、ちょっと神楽坂を歩いてみることにした。

 私が中学3年生で、神奈川県に引っ越すまで、神楽坂は私の通学途中にあった。途中下車したことは無かったが、その後、ゼミの先生の自宅が神楽坂だったり、ピアノのリサイタルや発表会で神楽坂「音楽の友ホール」には、何度か足を運んだことがある。

 また、今思えば、まったく身分不相応だったと思うのだが、友人が衆議院議員の秘書をしていた時、その先生がよく使っているという、神楽坂の“うどんすき”のお店に、私たちを連れて行ってくれたことがあった。

 お店の名前も場所も忘れてしまったが、いわゆる“一見さんお断り”のお店のはずなのに、たかだか、二十歳過ぎの小娘たちが、何人かで上がり込み、ただただ「美味しいね〜、美味しいね〜」と言って、出されるものを平らげた思い出がある。

 神楽坂には、ここ数年足を踏み入れていなかったが、飯田橋から坂を登って行くと、左手に新しい(?)ビルが建っていた。何があった場所かは覚えていないが、表参道にでもありそうなビルで、以前の印象とはガラリと変わっていた。

 もう少し登って、今度は、右手にある「五十番」で、“日本一おいしい”と書かれていた、焼売をビールのおつまみに20個購入。

 そこから、路地に入って、石畳の上を歩いた。「火事になったら、消防車は入らないな〜」などと、粋な町で、不粋なことを考えてしまった。

しばしの散策の後、坂の上にある神楽坂駅から、東西線に乗って帰路に着いた。東西線は、そのまま総武線に乗り入れた。
 ところで、この日は、高円寺阿波踊りが開催されていた。今年は、節電のため、午後3時から6時の開催になっていた。

 私たちが高円寺駅に着いたのは、5時半を回っていたが、「降りてみよう!」ということになり、改札口を抜け、阿波踊り会場に向かった。

 通行規制が行われており、なかなか大通りに出られなかったが、残り5分というところで、ようやく、阿波踊りが見えるところに出られた。

 背伸びをしながら見学し、残り1分からは、カウントダウンが行われ、6時ぴったりに踊り止んだ。もう少し見ていたかったが仕方ない。

 余韻が残る中、大通りには見物客が流れ込み、駅に向かって歩き出した。6時15分には、交通規制が解除されるらしく、警察官が忙しそうに誘導していた。

 駅も電車も、思っている程の混雑はなく、最寄駅まで戻って来た。駅ビルで、ビールとおつまみを買い足し、自宅に戻り、少しおかずを作って、シャワーを浴び、キューっと一杯。

 この上なき幸せに、ビールは進み、疲れもあって、この日は、早々と寝てしまった。

 さて、今週は、月末月初の週。忙しい一週間が始まる。