11月27日(日) 京都旅行2日目

 京都旅行2日目は、朝食バイキングだけでは宿泊客が捌けないのか、日本料理店も利用可と言われたので、私たちは迷わず、日本料理店で朝食を取った。

 朝から懐石弁当をゆっくりと頂き、お腹一杯になったところで、10時頃出発した。

 国際会館駅から地下鉄烏丸線烏丸御池駅まで行き、そこで地下鉄東西線に乗り換え、山科駅で降りた。

 最初の目的地は、今秋、JR東海が“そうだ京都、行こう。”キャンペーンで大々的に宣伝している毘沙門堂である(写真)。

 紅葉のピークには、檜皮葺の勅使門に続くゆるやかな参道が、“散り紅葉”で真っ赤に染まると言う。

 今年は暖かい日が続き、毘沙門堂の紅葉はまだこれから、といった感じで、残念ながら“散り紅葉”を見ることは出来なかった。

 でも、たとえ“散り紅葉が”あったとしても、朝一番で行かない限り、落葉は踏まれて粉々になるか、参詣客の姿に邪魔されるか、どちらかに違いない。

 毘沙門堂には、目の錯覚を利用した“だまし絵”がある。行ったり来たりして見る方向を違えて、楽しんだ。

 せっかく山科まで来たので、東西線で3駅先の小野まで足を伸ばし、小野小町が晩年過ごした随心院を訪ねることにした(写真)。

 中学3年生の時、古典の授業で、小倉百人一首を暗記した。「はなのいろは うつりにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに」を覚えた時、随分残酷な歌だなと単純に思った。今では、小野小町の気持ちが痛いほどよく分かり、思わず涙が出そうになる。

 随心院を後にして、東西線小野駅から三条駅まで行き、そこで京阪線に乗り換え、東福寺駅で下車した。徒歩10分ほどで東福寺に到着(写真)。

 ホテルのコンシェルジュが、東福寺永観堂が見頃と言っていたので、否が応でも期待が高まった。すごい数の人だったが、臥雲橋と通天橋の間にひろがる紅葉は絶景。

今回の旅行の間違いなくナンバー1。すごいね〜、すごいね〜、を連発してしまった。

 東福寺駅で今度はJRを利用し、京都駅に戻り、JR嵯峨野線山陰本線)に乗り換え、嵯峨嵐山駅に行った。

 すでに16時を回っていたので、天龍寺だけ拝観することにした。紅葉はちょうど見頃だったが、先ほど観た東福寺の紅葉のあまりの美しさに、紅葉に対して、不感症状態に落ち入ってしまった。

 陽も暮れ始めたので、渡月橋へと向かった。渡月橋越しの嵐山の紅葉は、見頃まではあと一歩という感じだった。桂川にかかる渡月橋渡月橋越しの嵐山を、河畔に座ってしばし眺めた。

 お腹も空いてきたので、「稲」という湯どうふやさんに入って、湯葉料理を食べた。

 帰りは嵐電嵐山本線の嵐山駅から乗車し、嵐電天神川駅東西線に乗り換え、烏丸御池駅烏丸線に乗り換え、国際会館駅まで戻った。

 この日は1万6千歩。ビールとチューハイで乾杯し、お風呂に入って休んだ。

 東福寺の紅葉は、一生忘れられない。