2月26日(日) 楽しみにしていた『Love Never Dies』だったが・・・

 先週半ば、アマゾンに頼んであった『オペラ座の怪人』の続編である『Love Never Dies』が届いた。オーストラリア公演を収録したものである。すぐにも観たかったが、なかなか時間が取れず、やっと昨日観ることができた。

 クリスティーヌは、一旦はオペラ座の地下室からラウルと共に逃げたものの、考え直してファントムのもとへ行く決心をして戻ったが、ファントムは既にそこにはいなかったという後日談。(最悪のシナリオその1)

ファントムとの子供を身ごもっていたのに、それを隠してラウルと結婚して、夫婦として過ごしていたというストーリー。(最悪のシナリオその2)

 前作の高潔さを汚されたようで、全くもって残念の一言。音楽もこれといった特徴もなく、続編は創って欲しくなかった。

 調べてみたら、2010年3月9日から始まったロンドン公演は、既に2011年8月27日を以って終演していた。

 2011年5月29日から始まったオーストラリア公演はまだ公演中のようではある。

 ここ数年、仕事の関係で高齢者の方と接する機会が多い中で、考えさせられることが色々あったのだが、その一つに、「引き際は綺麗に」ということがある。

 自分自身もそうだが、年齢を重ねて身体は老化しても、気持だけはいつまでも若いつもりでいる。

明確に定年を定めていない仕事があって、傍から見ている人は、そろそろ辞めればいいのにと思っているのに、本人はまだまだ出来ると思い自ら引くことをしない。

そのうちに、仕事の相手から、担当者変更を申し出され、仕方なく辞職する。

もう1年早く自ら身を引いていれば、いやな思いをせずに、惜しまれて仕事を全うすることが出来たのに、と残念に思うことが多い。

近くにいる家族が、「肩を叩いて」くれて、惜しまれつつ身を引けた人は幸せである。

 人間欲をかきすぎてはいけない。本人がそう思っていないところがまた問題なのであるが。

 もちろん、私はアンドリュー・ロイド・ウェイバーが引退時だと言っている訳ではないが、中途半端な続編を創るなら、新作に挑戦して欲しかった。

 新作に挑む体力・気力が無かった、続編を創ればヒット間違いなし、と思ったのでは、と言われてしまっても反論は出来ないだろう。

 楽しみにしていただけに残念!