3月30日(金) 見覚えのある葉、身に覚えのない花?

 今日は、朝は今にも雨が降りそうな空模様だったが、昼間は南風が強く、気持ち悪いくらい暖かかった。

 先日、庭の草花を眺めていたら、塀沿いに這わせてある“プリンセスミチコ”(オレンジ色の薔薇)の根元に、見覚えのある葉を見つけた。

 どこから見ても水仙の葉で、華道のお稽古でよく活けた花なので、見間違えるはずはなかった。

 水仙は季節でいえば冬の花なので、今頃?とも思ったが、今年は冬が長かったし、実際、その後散歩をしていたら、水仙の花があちこちで咲いているのを見かけた。

 でも不思議なのは、水仙の花が咲く季節ではなく、そもそも私たちは、庭に水仙を植えていないのだ。

 引っ越してきて、4月で丸12年が経つ。古家付きの土地を購入し、古家を解体し新築したのだった。

 前に住んでいた方が、庭に何を植えていたかは分からないが、新築する際、土地は一度掘り返している。塀際だったので免れたのか。

 12年の年月を経て、球根が大きくなり、芽を出した可能性が高い。植物の命の営みには驚かされる。

 まだ花は咲いていないが、もう少し暖かくなったら、きっと花を咲かせてくれるだろう。私の予想では、白い越前水仙である。

 干支を一廻りしてやっと咲く、水仙の花が待ち遠しい。