5月14日(月) 白樺一件と母の骨折(ひび)

 先週はハードな一週間だった。ゴールデンウィークの疲れも消えないまま、8日(火)は残業、9日(水)はタクシーで飯田橋と池袋を回り、10日(木)は区内18ヶ所を同じくタクシーで回った。

 これは仕事なので、予定の範囲内のことだったが、先週は他に、予定外の事が2つ起ってしまった。

 その一つが「白樺一件」である。10日(木)の朝、夫と例年より1週間程遅れて咲き始めた庭の薔薇の花を眺めていたら、ハナミズキの花が終わったというのに、白樺の木がまだ芽吹いていないことに気付いた。

 ネットで調べたり、造園業者に聞いてみた結果、この時期に芽吹いていないのは、木が枯れてしまった可能性が高いということだった。

 私はそのまま仕事に向かい、区内18カ所をタクシーで回り帰宅すると、夫が13日(日)に新しい白樺の木を持ってきてもらうことになったから、それまでに植わっている白樺の木を切らなくてはならないと言う。

 しかも、造園業者に電話見積りしてもらったら、6万かかると言われたので、私たち二人でやろうと言うのだ。

 確かに私は、金木犀の剪定もするし、植木屋さんのようではあるが、相手は2階の屋根より高く、6~7メートルはある白樺の木である。

 それでも結局、鞄を玄関に置いて、着替えてエプロンをかけて、私は白樺の木の下に立った。梯子に上って夫が切り落とす枝を、うまく誘導して地面に落とし、次々とゴミ袋に入る長さに切り分けるのが私の役割。

 この日は、枝切りのみで終了。それでも8時までかかってしまった。4メートル程の主幹の始末は後日回しになった。

 11日(金)は夫が会議で遅かったので作業は無し。私も12日(土)に実家に持っていくおかずを作った。実は、母がゴールデンウィークの最終日に、自宅で躓いて手をつき、左手二の腕の骨にひびが入る怪我をしたのだ。これが予定外の出来事の二つ目である。

 12日(土)は夫はオープンキャンパス、私は7時半に娘を車に乗せて学校まで送り(通り道なので)、その足で実家に向かった。

途中目立った渋滞もなく、9時には実家に着いた。洗濯物は済んでいたので、まずは掃除機をかけた。

その後、母を病院内にある理容室までシャンプーに連れて行き、帰りにスーパーで買い物を済ませた。

 作ってきたポテトサラダでロールサンドを作り昼食にした。クリーニング屋さんから戻ってきていたコートや、エマールしたセーター類を、箪笥に仕舞い、洗濯物を取り込んで畳み、アイロンがけもした。

 暫くおしゃべりをして、夕食は作ってきた筑前煮とひじきと、冷蔵庫にあった肉を焼いて、シュウマイも蒸かして済ませた。

 母の髪の毛をカーラーで巻いて、ピンカールもしてあげた。私自身、最近はカーラーで巻かないし、ましてピンカールなど初体験であった。

 8時に実家を出発し、9時には自宅に着いた。

 翌13日(日)は、7時に夫に起こされ、化粧もしないまま庭に出た。いよいよ白樺の主幹切りである。

 4メートルはあるので、まず上方2メートルを2回に分けて切り落とした。問題は根っこである。周りを少しずつ掘って、1本ずつ切り離す。土中に残った根は、自然に腐れるので心配ない。

 根っこ切りは私の担当である。20本くらいの根っこを切ってから、木を左右に揺すると、漸く倒れた。主幹を適当な長さに切り分け、切り株も根っこを切り落とし、なるべくコンパクトにした。

 切り分けた主幹は、最初処分するつもりだったが、切り口が綺麗なので、立てて並べて花壇を作った。ちょうど12本あるので、まるで、時計の文字盤のようである。

 新しい白樺の木の到着に間に合い、無事植え終えた。

 ついでにムクゲの木の剪定もしてしまった。庭に座り込み、切り分け、本日の作業終了。時間は夕方の5時。途中お昼を食べたきりで、10時間労働であった。

 結局、白樺の木が枯れた原因は、虫ではなく、寿命で古い太い根っこが死んだのに、高くなり過ぎたために、新しい細い根っこでは、上まで水が上がらなかったらしい。

 白樺の木は、暑さ寒さに弱く、家の壁面に当った太陽の照り返しにも弱く、強風に大きく揺さぶられることにも弱いとのこと。

 昨夏は暑かったし、冬は雪が多かった。もちろん照り返しもあるし、風だって吹く。生育に不都合な諸条件が整ってしまったのだろう。

 今日は身体のあちこちが筋肉痛だが、庭が綺麗になって気持ちいい。ハナミズキも少し大きくなってしまったので、梅雨に入る前に剪定しないと・・・と話している。