5月17日(水) 自分を過小評価してはいけない!

 私は通勤が徒歩か自転車を使っているため、お出掛けのとき以外電車に乗らない。電車で通学・通勤していた頃は、読書するか、寝て過ごすことが多かったが、最近は滅多に乗らないので落ち着かないのか、人物を観察したり、車内広告を読むことが多い。

 ブログを書き始めた頃にも「車内広告」という題で一度書いた事がある(2009.6.28)。その時は「昨日のことにクヨクヨせずに、明日にわくわくしよう」という某大学の広告の教授の言葉が胸に響き、書き留めようと思ったのだった。

 ゴールデンウィーク前半、娘のピアノの発表会があった。新宿の会場に向かうため中央線に乗った。

 いつものように車内広告を眺めていると、某大学受験予備校の広告が目に入った。この春、国立K大学法学部に見事合格した女の子が、合格を勝ち取っての意見を書いた文章だった。

 努力すれば手に入るものは 
手に入れなきゃ だめなんだ

 大人になっても消えない苦い記憶
もしそんなものがあるとしたら、
負けた記憶じゃない。
逃げた記憶だ。
夢をかけた勝負を避けた記憶だ。
自分を過小評価してはいけない。
チャレンジしたい気持ちに
上手に折り合いなど付けてはだめだ。

勝負しよう。
そして
ほんとうに嬉しい合格、をしよう。

数日後、この広告をネットで調べてプリントアウトし、娘の机の上に置いた。そのままゴミ箱行きかな?と思っていたが、文章の部分は切り取って捨ててあった。

「ママは逃げたことあるの?」と質問されたので、「秘密」と答えた。胸を張って「ない」とは答えられなかった。

 大学まである中高一貫教育校で、学校の勉強はしっかりやっていたし、クラブ活動のバスケットも頑張った。希望の学部にも進学して、大学でも勉強した。

 それでも、自分の人生を真剣に考えていたかと言えばNOである。就職して、いずれは結婚して、子供を産んで、家に入るのだろうと、漠然と考えていた。

 当時、自分がキャリアアップしていく姿なんて想像出来なかったし、そんな力を持ち合わせているとも思えなかった。

 今から思えば、ずいぶん自分を過小評価していたような気がするし、そうすることによって、無意識に自分の人生に向き合うことから逃げていたのかもしれないとも思っている。

そして今頃になって、私は本当はもっと出来るのかもしれないと思い始めている。チャレンジしたい気持ちに折り合いをつけるつもりは無い。

 困難にぶつかった時、「これは、神様が私に与えて下さった試練。私なら乗り越えられると思って与えて下さったのだ。乗り越えられた時、私はまた一回り成長するんだ。」と自分に言い聞かせて頑張っている。

 さて娘だが、しっかり人生設計を考え、社会人としての仕事と、家庭人としての仕事を両立させ、充実した人生を送ってもらいたいと切に願っている。

 決して自分を過小評価してはいけない!