8月28日(火)) フェルメールを堪能した!

今日は朝一番で、夫と上野にフェルメールを観に行った。まずは、「真珠の耳飾りの少女」を観るべく、東京都美術館の「マウリッツハイス美術館展」に向かった。

 午前中は1時間待ちと聞いていたが、開館直後に到着したこともあって、10分待ちで入館することが出来た。

 東京都美術館には「真珠の耳飾りの少女」の他に、初期の作品である「ディアナとニンフたち」も来ていた。フェルメールの“光と影”の作風が確立する以前の、いわゆる宗教画だが、とても優しい感じが気に入った。

 「真珠の耳飾りの少女」は、最前列で観るためには30分待ちで、しかも、最前列は歩きながらの観覧だと言うので、私は立ち止まって観ることが出来る2列目でゆっくり鑑賞した。

 観る者を虜にする瞳、少しセクシャルな赤い唇、光に照らされた真珠の耳飾り、そしてフェルメール・ブルーのエキゾチックなターバン、背景の暗闇もまた神秘的であった。

 マウリッツハイス美術館が、2014年秋までの2年間をかけて改修するため、「真珠の耳飾りの少女」の来日が実現したそうだ。美術館はもう1枚、フェルメールの「デルフト眺望」を所蔵しているが、残念ながら来日が叶わなかった。

 出口まで来て、もう一度フェルメール作品だけを観に戻ってしまった。
 その後、「真珠の首飾り」を観るために、国立西洋美術館の「ベルリン国立美術館展」に向かった。こちらは待つことなく入館することが出来た。

 黄色のガウンを着た少女が、真珠の首飾りをつけるところを、壁に掛けられた鏡で観ている絵である。黄色のガウンは、フェルメールが好んで描く洋服である。

 真珠の光、カーテンの光、白壁の光など、こちらも“光と影の画家”らしい作品だった。ベルリン美術館が所蔵している「紳士とワインを飲む女」は来日せず、またの機会を待つこととなった。

 それにしても私を含めて、日本人は総じてフェルメールが大好きである。37点しか作品を残していないので、頑張れば全作品を観ることが可能なことも、魅力の一つではないか。

 福岡伸一氏ならずとも、フェルメールを観に行く口実で、世界各地を旅行するのも妙案かもしれない。

 帰りは、新宿で降りて、ピアスを選んでもらった。折りたたみの日傘を買うためにデパートに寄ったが、日傘だけのつもりが、帽子2着と、サンダルまで買ってもらってしまった。

 好きな絵を鑑賞して、プレゼントをたくさんもらって、久しぶりにいい気分で帰宅したのだった。