3月15日(金) 卒業式

 今日は娘の卒業式だった。最近は雨が降ったり、晴れても半端ない強風が吹きまくったりの日々だったので心配していたが、午前中少し冷えたものの、晴天に恵まれ、風もない穏やかな日となった。

 朝早くからのお式だったが、私は疲れ切っていた。と言うのも、昨日“J”が昼食後餌を吐き出した上に元気もなかったので、仕事が終わってから、病院に連れて行ったのだ。

 腸閉塞が心配だということで、レントゲン写真2枚と、腹部のエコーも撮った。結果は、もしかしたら部分的に閉塞があるかも知れないが、全面的な閉塞はなさそうだ、というもので、消化剤と吐き気止めの薬を処方された。

 帰宅後もいつものような元気は無かったので、餌を少なめにして、その餌に薬を混ぜて食べさせた。幸い吐き出す事もなく、大人しく寝入った。

 やれやれと一息つく間もなく、アイロンをかけたり明日の支度をしていたら、娘が「黒の色紙無い?」と聞いてくるので、「無い」と答えたら、「困った!」と言う。

 明日の卒業式でお友達と二人で奏楽をするので、楽譜を黒の色紙に貼らなければならないと言う。時間は11時を過ぎていて、お店は閉まっているし、コンビニでも色紙までは売っていないだろう。

 そこで思いついたのが「ドンキホーテ」。前に息子が、移動教室で双眼鏡が必要だと、前日の夜遅くに言いだし、買いに行った事があるのを思い出したのだ。

 娘と二人で八幡山近くの環八沿いにある「ドンキホーテ」に向かった。文具店で売っているような大きいサイズはさすがに無かったが、B4サイズの色紙帳があったので購入した。レジでチュッパチャプスを買って、帰りは舐めながら帰って来た。

 卒業式は厳粛な中にも温かみが感じられる素晴らしいお式だった。式終了後、校庭で保護者も一緒の記念写真撮影が行われた。

 保護者はここで解散。生徒たちは教室に戻り、皆でお昼を食べることになっていて、祝賀会までの間お友達を喋りまくったらしい。娘のクラスは体育もやったらしい。例のフリスビーである。

 夕方から行われたホテルでの祝賀会も、実行委員を引き受けて下さったお母様方のお力で、手作りの素晴らし会だった。

 娘はクラスやテニス部のお友達と一緒のようだった。私はテニス部のお母様方と食べたり、喋ったりしながら、楽しい時間を過ごした。帰りはテニス部で集団下校のように一緒に駅まで歩いた。

 今日16日(土)から一泊二日で、娘はクラブのお友達と卒業旅行に出掛けた。疲れているだろうに、朝早い新幹線で栃木県の那須塩原まで行った。

 朝駅まで車で送った後二度寝をしたら、10時過ぎまで爆睡してしまった。“J”も吐くことは無いが、まだ少し熱っぽいので、寝坊出来て良かったのかもしれない。

 娘の帰りを待つかのように、夜になって時々ドアの前に座っている。やはり一緒に激しく遊んでくれる人がいないのは寂しいのだろう。

 でも、娘にとっては6年間一緒に楽しいことも辛いことも悲しいことも共有した仲間との卒業旅行である。思う存分楽しんでほしいと思う。

 高校時代得た知識は、これからの専門を学ぶ上での礎となるが、得た友達は人生の宝物である。そんな友達に出会えた娘は幸せである。心より卒業おめでとう!